スポンサーリンク

ワグネルの反乱劇:政局・戦局への影響

ブログランキング・にほんブログ村へ

画像説明:【夜明け】ロストフ・スパソ・ヤコブレフスキー修道院

愛国者は健在、裏切り者は音信不通

プーチン大統領はロシア国民向けの演説

ロシアは自国の未来のために極めて苦しい戦いを行っている。西側の軍事、情報の全てのマシンがロシアに対抗している。

•これは国民の命運を左右する戦いである。この戦いにはあらゆる勢力が一丸となり、結束し、責任をとることが求められる。

•団結を裂く行動は、事実上、前線で戦う戦友に対する背信である。

•今、ロシアは裏切りに直面している。途方もない野心と私利私欲が反逆につながった。意図的に裏切りの道を歩んだ者は全員が処罰は逃れようがなく、法の前にも国民に対しても答えねばならない。

•ロシア軍とその他の国家機関は必要な命令を受け、ロストフ・ナ・ドヌーの状況安定化のために断固とした行動をとる。反乱を組織した者はロシアを裏切った。ゆえにその責任を取ることになる。

駐日ロシア連邦大使館:プーチン大統領はロシア国民向けの演説(日本語訳)

注1:「西側の軍事、情報の全てのマシンがロシアに対抗している」⇇ロシアを悪とする世界的な攻撃&プロパガンダを示唆

注2:ロストフ・ナ・ドヌー⇇ロシア・ロストフ州州都の名称

悪いネズミ
悪いネズミ

プーチン大統領の早期事態収拾は流石だけど・・

モスクワの南200㌔まで迫ったのにプリゴはなんで進軍を止めちゃったの?

タヌキ
タヌキ

制空権無くして軍事行動が成功するはずないし、具体的な報復手段を告知されたらプリゴはともかく傭兵たちは日和るに決まってんじゃん。

悪いネズミ
悪いネズミ

動機は?

タヌキ
タヌキ

まだ未確定。

予想としては・・

  • 金融に買収された本物の反乱未遂
  • ロシア軍部による(本来はワグネルに提供されるはずの)武装品その他の横流し、金銭横領への反発・告発(要求のエスカレート)
  • ロシア政府によるワグネル解体・吸収策への反対行動(直談判)
  • ↑動機を複合的にチャンポン

確率的に《1:2:2:5》くらいじゃないかな?

嫡男:スラ
嫡男:スラ

2023年6月26日現在。プリゴジンは音信不通だってさ。

やっぱ処分されちゃったの?

タヌキ
タヌキ

さ~な~

ロシア大統領府『ペスコフ』報道官は、プリゴの武装蜂起容疑の捜査を「取り下げる」って発言してんだけど・・。

プーチン大統領が直々に「その責任を取ることになる」と明言しているくらいだから、完全無罪とはならないんじゃないかな?!

(ほとぼりが冷めた頃、ワグネルがベラルーシ経由でひょっこり首都キエフ制圧戦に参加してたりして・・)

注1:プリゴジン氏個人の処遇はともかく、双方示談が成立すれば、今後はロシア軍としてキエフ制圧へ転進(ウクライナ北部陣地替え)の可能性もあり。

注2:我が国に潜伏する工作員”ナ””グ”は本件をどう思っているのでしょう?片方は、期待を込めて結構煽り散らしていたみたいですけどね。

BBC News Japanが伝える:ワグネル、1日の動き

BBC News Japan:「死ぬ覚悟」の「正義の行進」から一転「流血回避」で撤収 ワグネル、1日の動き

Reutersが煽る”核”

小規模で終わっちゃいましたね。

さてさて、

人の生き死にまでゼニ勘定できる傭兵集団のボスが、何の利害関係(裏取引)も無く『事』を起こすとは考えられません。

まして、終戦間際のどさくさに核兵器を2度も使用できる国家やその取り巻きは、依頼した打ち上げ花火がボヤで終わったとしても最大限プロパガンダ利用しようとするはずです。

アングル:ロシアの核兵器管理は正常か、ワグネル反乱で懸念浮上

[ワシントン 24日 ロイター] – ロシア民間軍事会社ワグネルが武装反乱を起こし、一時モスクワに進軍を開始したことで、米政府内には昔の恐怖がよみがえった。それはロシア国内が大混乱に陥った際、保有されている核兵器がどうなってしまうかという問題だ。

今回はワグネル創設者のエフゲニー・プリゴジン氏が部隊に対し、駐屯地への撤退を命令したため、大規模な内戦に発展するのではないかとの心配はとりあえず払しょくされた。しかし、一連の騒動からは、プーチン大統領の権力基盤が弱まっている様子がうかがえる。(~中略~)

元米中央情報局(CIA)高官で欧州とユーラシアの極秘活動を監督していたマーク・ポリメロプロス氏は「情報機関の世界では(ロシアによる)核兵器の備蓄にとてつもない注目が集まるだろう」と述べた。(~中略~)

<ならず者に奪われる危険>

現在、米国の政策担当者が心配を募らせているのは、ワグネルの反乱で露呈した対ウクライナ戦争を巡るロシアの内部分裂が再燃すれば、一部の核兵器使用の決定権をロシア軍内部の「ならず者たち」によって掌握されてしまうシナリオだ。

ホフマン氏によると、米国とその同盟国は、このように新たな権限を得た勢力が核兵器をどう使うかのか、という疑念に直面している(以下略)

Reuters(2023年6月26日配信記事)

ワグネル反乱の一件に絡め「プーチン大統領の権力基盤が弱まっている」「一部の核兵器使用の決定権をロシア軍内部の「ならず者たち」によって掌握されてしまう」と、尤もらしい未来予想(期待)を寄せていますが、これってもしかしてですけど、今後、ロシアの仕業と見せかけたアメリカの戦術小型核兵器

「ウクライナに何者かによる・・・・・・核攻撃がなされるフラグ」になっていたりして・・。

だって、ワグネルが実際に反乱を起こせたのですから、

  • ロシア軍の命令系統はグダグダだった
  • ロシア軍に反乱分子がいたとしても不思議ではない
  • ロシアの核兵器管理体制はずさんだった
  • ロシア軍部の反乱分子が勝手に核兵器使用に踏み切った

というシナリオに既視感を持たせるには、↑Reuters記事はうってつけの内容となっていますね。

英米の大手メディアは、戦争ビジネス側英米・金融寡頭勢力の意向通りに過去何度となく「ロシアが核使用したがっている」的なプロパガンダ情報を垂れ流していますが、今のところ圧勝で推移するロシア側に核を使用する動機は見当たりません。

戦術核使用:誰が”得”するのかを探し出す作業
ロシアにとってのウクライナは、同族民の暮らすかけがえのない『隣国』。英米にとってのウクライナは、ロシアを追い詰める自国から離れた『狩場』。核攻撃、あるいは汚い爆弾が使用され、困る側、利益を得る側がどちらか?常識をもって考えてみましょう。

しかし、小規模とはいえ実際にロシア国内で武装蜂起事件が起こったりすると、とんでもないプロパガンダにも俄然信憑性が増してくるもので、今後万一、「ウクライナが核攻撃を受けたぞ」と聞かされたら、誰だって「ロシアがやったんだ!」と思い込むに違いないでしょう。

戦争ビジネスを半永久的に継続させておきたい勢力にとって、世界大戦に発展しない程度の核使用は『大歓迎』

事実、英米ウ側には「ロシアに核を使用してほしい」と考える悪魔のような連中がウヨウヨいる事だけは確かなのです。

↑Reuters記事は、そんな奴ら死の商人が依頼して書かせた『希望の書戦争ビジネス』なのかもしれませんね。

悪いネズミ
悪いネズミ

要警戒だね。

以上、

ロシア国内での反乱自体は事実。しかしすでに事態は収束。

今のところ動機やきっかけは判然としておりません。

賞罰を含め、続報待ちの状態です。

おしまい。