画像出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』:【マルティン・ルター】ヴィッテンベルク:メルヒオール・ロッターDJ、1522年
宗教改革は魔女裁判(異端審問)を否定する反バチカン運動でもありました。
シリーズ【冤罪の世界】。
前項1,2は↓こちらからどうぞ。
恐怖の流布と支配の確立
- 「魔女のあなたが契約した悪魔の名称は?」
- 「サバトには、あなたの他にどんな魔女がいたのかね?」
↑これが魔女裁判における異端審問官の常套文句でした。
異端審問官は被疑者を『魔女』と決めつけ、その魔女が魔術を手に入れるために契約したはずの悪魔の名称を聞き出し、同時に仲間の魔女を密告させるために”サバト”参加者を質問したのです。
もちろん、嫌疑を吹っ掛けられた魔女(冤罪)は↓この様に釈明します。
- 「私は魔女なんかじゃない」
- 「悪魔の名前など知らない」
- 「悪魔にも他の魔女にも会った事はない」
- 「サバトには行った事すら無い」
ただ・・残念ながらこのような回答を寄せてしまった魔女(冤罪)は、ほぼもれなく有罪判決です。
- 「悪魔学者やバチカンが認める悪魔の存在を否定するのかね?」
- 「黒死病(ペスト)や戦乱は、悪魔と魔女の仕業だと裁判結果が示している」
- 「神(バチカンの決定)を否定する魔女め!地獄へ落ちるがいい!!」
異端審問官は、神への祈りとともに後に火あぶりの根拠となる供述書を作成。拷問官は手慣れた手つきで魔女(冤罪)を丸裸にし、お気に入りの拷問具を試し始めます。
無論、それぞれの街に1人や2人だけしか魔女がいないのでは、異端審問官や拷問官の商売は大赤字。
捕らえた魔女からなるべく多くの別の魔女(冤罪)を差し出させるために、拷問は念入りに繰り返されていきました。
拷問にかけられた魔女(冤罪)は、苦痛の内に同胞を売り始めます。
「は、はい。確かにこの名簿の中の数人をサバトで見かけました」
「彼らは悪魔とダンスし、幼児を火の中に・・」
・・と。
もちろん魔女狩りを見守る一般大衆は、恐怖におののき、互いを監視し始め、異端審問官や神学者や悪魔学者が連呼する悪魔の名称と魔術の種類を暗記していく事になるのです。
~明日、自分自身が”魔女だ”と告発されない為に~
グリモア:中世ヨーロッパの悪魔の名称
グリモワを紐解けば、それはそれは多彩でユニークな悪魔の名称がずらりと並んでいます。
- 〈大悪魔系〉
- ルシファー
- アザゼル
- ベルゼブブ
- アスタロト
- ベリアル
- マンモン
- 〈ソロモン72柱系〉
- アガレス
- バルバトス
- ベレト
- アスモデウス
- ボティス
- オロバス
- ブネ
- ベリト
- ハルファス
- フォカロル
- フラウロス
- ムルムル
- オセ
- オリアス
- デカラビア
- ダンタリオン
魔女裁判を支えた神学者・悪魔学者・異端審問官は、魔女狩りの根拠(教皇教書)となった『魔女への鉄槌』や、数々の『グリモア』を読み漁り、衆人に様々な悪魔の名称とそれらが及ぼす害悪性の存在を知らしめ「どれだけ魔女裁判が重要で必要な作業であるか」をアピールしたのです。
当然、無知な衆人は初めて聞く悪魔の名称にチンプンカンプン状態。しかし、異端審問官の見識を表立って馬鹿にしたり、「まったく知らない」と答えれば、今度は自分が魔女認定されるかもしれません。
衆人は、魔女(冤罪)が公然と火あぶりにされる事に疑問を抱きつつも、やがて時代の狂気に順応する様になっていったのです。
政策・法律名:現代版悪魔の名称
はい。
それでは一通り魔女裁判の根拠(言いがかり)となった悪魔の存在を振り返ったところで、視線を現在へと転換してまいりましょう。
みなさんは、最近巷にあふれる聞きなれない横文字のキャッチフレーズや、メディアや政府から不自然にゴリ押しされる政策・法律・取り組みを耳にしたことは無かったでしょうか?
当サイトは、それらの一部、あるいは大半について「中世欧州で流布された悪魔の名称に類似しているのではないか」と警戒を強めています。
つまり、本来は存在しない恐怖や悪魔の名称を連呼する事で、実際に存在する矛盾や罪を覆い隠しつつ膨大な数の冤罪を蔓延させた「魔女裁判(異端審問裁判)」のシステムが、現代にも流用されているのではないかと危惧しているのです。
試しに・・
代表的な【現代版:魔術・悪魔の名称】を記してみます。
- 〈国連的な取り組み系〉
- 地球温暖化防止・環境問題
- 核拡散防止
- 食料問題
- 地域性を無視した難民受け入れ(割り当て)の強要
- 戦争参加強要・対ロシア制裁参加圧力(ショー・ザ・フラッグ詐欺)
- ヒト・モノ・カネの移動の完全自由化
- 世界的規格・基準の統一(国民国家の消滅)
- ワクチン接種の半強制化(世界共通ワクチンパスポートの制定)
- 〈キャッチフレーズ系〉
- 脱原発
- カーボンニュートラル
- カーボンオフセット
- SDGs
- サステナブル
- 多文化共生
- 〈国内政策・法律系〉
- LGBT法(性自認OK)
- 昆虫食
- 移民推進(奴隷・人身売買の温床)
- 不起訴連発(不起訴理由開示無し)
- 法の厳罰化(中産階級以下への罰則強化・富裕層は優遇)
- 差別禁止系の新法
- 防衛増税
- 少子化対策増税
- インボイス制度導入
どうです?
【現代版:魔術・悪魔の名称】をご覧になって「あ、なるほど~」「そうかもしれない」と、共感(同感)していただける項目ありましたでしょうか?
国連や、英米や、日本政府や、金融業者や、大富豪や、大手メディアや、言論人は、なぜかこれら取り組みや共通目標のすべてを「絶対に必要で、全員参加義務がある」と連呼します。
「しかし、本当にそうなのでしょうか?」
当サイト的には、これら全体主義的な言葉のすべてが「かつての魔術や悪魔の名称と全く同じ」に思えてならないのです。
実際、多くの人々が騙されてない?
実際、騙されていると思うよ!
ルール(法の設定):恐怖と支配
人は、他者や日常社会から完全に独立した精神ですべての物事を判断しているわけではありません。
それこそ『大衆心理・集団心理』という言葉が存在する様に、多くの人々は自らが属す社会の”流れ”に沿って価値判断を決定していくものですし、そうある事こそがコミュニティー内での安心・安全を補填する忠誠(努力)作業であると信じられている場合が一般的です。
ですから、何らかの共通ルールや商売や計画のようなものを設定しようとする勢力が出現した場合、歴史的に寡頭勢力側(少数派)はこのような大衆心理を逆手に取り、大多数から承諾(追認)を引き出すために権威を前面に打ち立て、恐怖こそを巧みに駆り立ててていきました。(【冤罪の世界2】参照)
=噂や風評は恐怖を増幅させ、恐怖は人を盲目にさせます=
さらに、”権威”が嘘をカムフラージュさせるエッセンス(調味料)として多用され、大衆心理に間違った根拠を植え付けます。
- 「あいつは魔女ではないのか?」
- 「魔術の根拠は『魔女への鉄槌』と『グリモア』に詳しく記述されてある」
- 「バチカンや高名な悪魔学者が魔女・悪魔は存在すると言っている」
- 「あいつが病魔をばら撒いたのだ!」
- 「あいつはあの有名な大悪魔と契約したんだ?!」
中世の欧州では、これで充分でした。
流石に21世紀にもなると迷信じみた子供だましは通用しなくなってきました。が、その反面、大衆心理に影響を与えるプロパガンダ手段(TV・ラジオ・新聞・雑誌等)は氾濫・高性能化しています。
よって、どれだけ科学的根拠の薄い与太話であろうとも、あるいは各国ごとに必要性の乏しい取り組み(共通目標)であろうとも、権威と恐怖と情報プロパガンダとを駆使すれば(多数派に何事かを)信じ込ませることは案外簡単で、大衆心理の”操作”については、むしろ現代の方が「中世よりも容易になっている」とさえ言えそうです。
例えば、下記に代表される論調が典型例です。
- 「国連がそう言っている」
- 「WHOがワクチン接種を推奨している」
- 「高名な学者が大変な勢いで地球が温暖化していると警告を発している」
- 「世界が団結して専制主義を撲滅しなければならない」
- 「共通したルールが無いから差別や紛争や戦争が無くならないのだ」
- 「市場の信認を損なえば経済(財政)は破綻する」
- 「全てを市場原理に任せ、各国は独自の価値判断を放棄すべきだ」
どれほど常識からかけ離れた掛け声(共通スローガン・共通目標)であろうとも、(作為なのか?無作為なのか?)↑これらを根拠に大衆を縛るための具体的な法整備(法の世界基準化)を急ごうとする各国政府の怪しい事怪しい事。
さらに、
”作業”を円滑に進めさせるための援護射撃。プロパガンダ部門を担当する大手メディアや御用学者から垂れ流される、一元的で画一的な論調の”きな臭さ”ったらひどいものです。
どうです?
みなさんだって日本社会を覆う日常の端々に「確かに、最近なんだか怪しいぞ?」と思える諸々、増えてきいる様に感じませんか?
邪神の咆哮:新たなグリモア(ルール)の誕生
国連やダボス会議やビルダーバーグ会議に出席する常連組は、現代の異端審問官(金融寡頭勢力の番頭)として詐欺的イシュー【現代版悪魔の名称】を大連呼中。
これらの潮流に覇権国の思惑や政商のビジネスが合致すれば・・「さあ大変」。
欲望が欲望と手を結び、利益が利益を呼び”雪だるま式”に膨れ上がっていくのは当然で、結果、それらを固定化させるため、あるいは大衆側からの反論を封じ込めるための『新たなルール設定の必要性』が、現代の異端審問官の側から叫ばれていくのです。
これが、嘘や恐怖を原動力とした「現代版魔女裁判」誕生の瞬間です。
無論、一旦そうなってしまってからではすべてが手遅れとなる場合が多く、それら悪魔的プラン(計画)を阻止させることは、民衆側からは(ほぼ)不可能となっていくことでしょう。
- 本当に、CO2排出が主原因で地球は温暖化しているの?
- 本当に、太陽光・風力発電はクリーンエネルギーなの?
- 本当に、ロシアが悪で英米や金融勢力が善なの?
- 本当に、税収だけが財源なの?
- 本当に、国債発行は借金になるの?
- 本当に、日本は借金まみれなの?
私たちの暮らす社会は、本当に安全で健全で公正でしょうか?
私たち人類は魔女裁判を反省し、本当にその精神から卒業したと言い切れるでしょうか?
過去の”事実”と照らし合わせ、今こそ真剣に考えていかねばならないと思うのです。
まとめ
中世魔女裁判が現代に転生。
残念ながら、当サイトの見立てでは・・
=現代版魔女裁判はすでに始まっています=
忘れないでください。
- 絶対権威
- 絶対恐怖
- 利害関係
現代も中世と同じように↑3点セットを絡み合わせながら、グリモア(ルール)が布教(拡散)されているという事実を・・。
以上、
【冤罪の世界3:恐怖と支配・悪魔の名称を大衆に流布】
続きは後編へ・・