画像説明:【シリア・アレッポ旧市街】関係各国を紹介するお節介なケモノ衆の図
トルコが反対するのは当然です
トルコの大統領、北欧2カ国のNATO加盟に難色
ヤロスラヴ・ルコフ、マット・マーフィー、BBCニュース
トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は16日、フィンランドとスウェーデンの北大西洋条約機構(NATO)加盟への反対を改めて表明した。両国が加盟を申請すると明らかにしてから、わずか数時間後のことだった。
NATO加盟国のトルコは、フィンランドとスウェーデンの加盟の可否をめぐって鍵を握っている。エルドアン氏は、スカンジナビア半島に位置する両国に対し、トルコを説得するために代表団を派遣する必要はないと述べた。
同氏は両国について、クルド人武装勢力を積極的に受け入れているとして、怒りを抱えている。
スウェーデンはエルドアン氏の発言に先立ち、ロシアによるウクライナ侵攻に言及しながら、ヨーロッパは危険な新しい現実を生きていると述べた。
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、30カ国で構成する軍事同盟NATOにフィンランドとスウェーデンが参加する動きは、ロシアを直接脅かすものではないと話した。ただ、軍事インフラの拡張は、ロシアの対応を呼ぶことになると強調した。(~中略~)
スウェーデンは3年前、トルコによるシリアへの軍事介入を受け、トルコへの武器売却を停止した。また、トルコの政府系通信社によると、フィンランドとスウェーデンは、トルコがテロリストと見なすクルド人武装勢力の身柄引き渡し要請を、何十回も拒否している。(以下略)
BBCNEWSjapan(2022/5/17配信記事)
ロシアによるウクライナ侵攻を受け、長年軍事的には半中立を宣言していた北欧2国「フィンランド・スウェーデン」が、NATO加盟を目指しているそうです。
それにしても・・
なぜ無関係に思えるトルコが2国の加盟に猛反対しているの?
要求つり上げの為??
そりゃ~そいつらが、トルコの安全保障に直結する様なテロリストをかくまったり、アメリカと一緒になって武器商人がヒャッハ~してたんだから、トルコは激おこ状態さ。
そもそもISISなんかもCIAが資金提供して育て上げたのは有名な話。
親ロ派のアサド政権にちょっかい出すために、トルコ南部地域でアゾフに似た私兵集団(クルド人)を組織したのもアメリカだもんな~。
シリアもウクライナも、アメリカ主導のロシア解体策
アラブの春と呼ばれるアメリカ主導の暴力革命は、主に中東や北アフリカ一帯の原油産出国に飛び火し、各国政府が管理する利権を奪わんが為に(米主導で暴動が組織化)政権転覆が叫ばれていきました。
もちろんそれに先んじて行われた(同類の)イラク戦争については、アメリカが国際法を無視して大量虐殺を敢行した国際戦争犯罪として確定・記憶されています。
要するに、金融組織と世界の戦争屋がアメリカ(米軍)を動かし、主に産油地域に政変を仕掛けることで(資源にまつわる)全ての富を手中に収めようと画策したのです。勿論狙いはそればかりではありません。憎くきプーチン体制のロシアを包囲し、弱体化させようとする一石何鳥もの戦争ビジネス・世界戦略だった点は、(ウクライナの事情まで加味すれば)今更指摘するまでもない事です。
この潮流は、~一時的に戦争が大っ嫌いなトランプ政権によって下火となりましたが~、アメリカのクリントン・ブッシュ・オバマ・・そしてバイデン政権まで脈々と引き継がれています。
もちろん、中東きっての親ロシア派のアサド氏が大統領におさまっているシリアでも戦火(革命騒ぎ)は拡大。
シリア国内に歴史的に内在した民族紛争、いわゆるクルド人問題を焚き付け、反政府の先兵として組織したのがアメリカで、そこに武器を流し込だのが西側諸国の武器商人。
トルコにとっては南部一帯に長い国境線を有するシリアの内戦状態はまさに大迷惑。
↓これら一帯にまたがるクルド人地域への対処は、トルコ側にとって国防安全保障に直結する死活問題となっているのです。
- 北イラク
- 北シリア
- 南部トルコ
- 北西部イラン
「PYD」と呼ばれるクルド民族主義勢力・民主統一党に、着々と武器弾薬・そして資金を提供し続けるアメリカ。それをモグラたたきのように抑え込もうとするトルコ&シリア政府軍。アメリカとともにクルド人に協力しテロリストの身柄を匿うフィンランド・スウェーデン。(武器輸出ランキング・フィンランド30位、スウェーデン13位)
以上の事情を加味すれば、
ロシアを抑え込むための軍事同盟「NATO」への配慮を差し引いたとしても、トルコからすれば(米&北欧2カ国に)「一言ガツンと言っておこう!」と、考えたとしても無理からぬことなのです。
それにしてもアメカスは凄い国家だよね~。
世界中に紛争の火種を作り出し、NATO同盟国にだって平然と迷惑をかけ続けているんだね。
ま、ロシアの加害責任と違って↑アメリカの軍事行動はほぼすべて隠蔽されるんだから、今となってはまったく知らない人、知ってても声をあげない人がほとんどなんだよね~
戦争犯罪も・・調査しなければ・・隠ぺい確定。
よく知ろうね! 紛争・戦争にまつわる真実を。
一部の誤解
北欧2カ国のNATO加盟申請に対し、トルコが難色を示している話題を耳にする一般人の中に・・
世界が反ロシアで結束しようとしてんのにトルコはけしからん!
NATOは拡大されるべきだ!!
何なら・・邪魔なトルコをNATOから排除し、北欧2カ国を加入させればいいんじゃない?
な~んて、思っている方も多いそうですが・・これらはたぶん、対ロ的にも愚策中の愚策となります。
トルコは地中海から黒海へ抜けるマルマラ海を抑えています。
万が一、ここがロシアに融和的な政権となれば、後ろに控えるイスラエルの安全保障にも直結しますし、アメリカがめちゃくちゃにした北アフリカや中東もロシアに期待を寄せ始めるかもしれません。(トルコOUTは非現実的)
対する北欧2カ国の(ロシアにとっての)地政学的意味合いは、むしろ微妙。
金融の世界戦略によって肥大化するNATO境界線が、北欧2カ国加盟申請によって(将来的に)ロシアと隣接する様になるのですから、従来からNATOに加盟していた古参組は、実は戦々恐々の有難迷惑。
先のフランス大統領選で、ルペン候補が「NATO軍事部門からの離脱」を公約に掲げたのは、相互防衛義務を強制的に担わされるNATOの精神を危険視したからに他ならないのです。
ですので・・
国際情勢に疎いとされる日本国民は、アメリカを中心としたNATOへの参加・その拡大が「必ずしも加盟国全体に和平や安心を届けるわけではない」と、最低限の認識を持っておかねばなりません。
実際、世界の紛争を極力止めていたトランプ大統領はNATO拡大自体にも大反対していたからね。
そりゃ~、加盟国の事情一つでアメリカ国民を戦争に巻きこんじゃうんだから、同盟の拡大には慎重になるはずだよ。
でも・・日本国内ではNATOの東方拡大を「ロシアのせいだ」と、肯定的に捉えている人がほとんどだし・・日本のNATO加盟を求める論調なども出てきているよ?
日本が願っても、他国はそれを歓迎しないさ。
米・支・ロ・朝・どこからやってくるか分からないほど敵に囲まれた日本を、どこの国家が守るかよ。
日本は大国!
自存自衛を常識として語り、粛々と核武装すればいいんだよ。
日米同盟を見直(解消を視野)しながらな。
まとめ
【常識を語る勇気】
- 北欧2カ国のNATO加盟申請はダミー
- トルコの難色は既定路線
アメリカは東西冷戦終結以来、ロシア周辺地域や親ロシア政権を維持する国々に対し、軍事介入と政変(革命)を怒涛の勢いで仕掛けてきました。(米主導の反ロシア工作)
この大前提を踏まえれば・・
- 狂暴なロシアに怯えた各国の選択が、NATOの拡大に繋がったのではない。
- 金融に従わぬ国民国家ロシアを、軍事的に挑発する為にNATOは拡大される。
・・↑2点を”解”として導くことになるのです。
国家の枠組みを超え世界中に紛争・戦争を仕掛ける『巨悪』と対峙するために、そして日本を第二のウクライナにさせない為に、私たち日本国民は可及的速やかに世界中を一つの価値観で統一しようとする「NWO(新世界秩序)・共産革命」の存在を拡散しなければならないので~~~す。
おしまい。