画像説明:【超大国の条件】家族にだけは経済制裁の抜け道ルートを教えるタヌキの図
ロシアの思惑通り
停戦合意とは、得てして戦闘(紛争)状況の不利な側が「この条件で軍隊を引いてください・進軍停止してください」とお願いしてはじめて可能となります。
ですから、ウクライナ側がロシア側が飲める条件を提示する以外「合意」に至るはずが無いのです。
ロシアとウクライナの協議、具体的な停戦に結び付くことが重要=松野官房長官
[東京 30日 ロイター] – 松野博一官房長官は30日午前の会見で、ロシアとウクライナの停戦協議が一定の進展をみせていることについて「具体的な停戦に結び付くことが重要だ」との認識を示した。
松野長官は、ロシアとウクライナによる29日の停戦交渉で双方が一定の譲歩を示し、ロシア側は、首都圏周辺などで軍事作戦を大幅に縮小する考えを示したと承知している、と語った。
一方、複数の米政府関係者が、ロシアはウクライナから撤退しているのではなく、部隊を再配置しているにすぎないとの見方を示している、と指摘。一刻も早くロシア軍を撤退させるために「国際社会が連携してロシアに対して強い措置をとっていくことが重要だ」と語った。
Reuters(2022/3/30配信記事)
↑の様に、何度となく停戦協議を繰り返したとしても、ウクライナもアメリカも「ロシアを信用できない」と言い放ってしまっていますね。
しかし、当サイトからウ・米双方へ常識的なツッコミを入れさせていただけるなら・・
- 「そもそも軍事侵攻した側を信用できるわけないじゃない?」(信用しちゃダメだよ)
- 「何らかの停戦合意を為そうと思ったら、経度〇〇線以東・〇〇都市東方○○キロまで撤退など、具体的なロシア軍の後退を確認させてからの国連介入のPKO停戦部隊(PKF)派遣しか方法はないでしょ?」(現時点では実質不可能)
- 「戦況を有利に進めているロシア側が停戦しようと思える条件をウクライナ側が提示しない限り、絶対にロシア側が妥協する事などあり得ませんよね?」
- 「仮に、ウクライナ側有利な条件でロシア側が停戦に応じたとしたなら、それは罠です。ロシア側は停戦期間中に軍事物資の増強を図り、さらなる攻勢への足掛かりに利用するはずですよね?」
ですから当サイト的には、ロシア・ウクライナ間で今後繰り返される停戦合意に向けた協議などは、案外、戦争を長期化させるための”口実”として利用されるのではないか、と逆説的に捉えています。(一種のプロレスの可能性)
事実、アメリカのバイデン大統領は3月16日、こんなコメントを残していますよね?
米大統領「長く困難な戦い」 ウクライナに追加軍事支援
【ワシントン=坂口幸裕】バイデン米大統領は16日、ホワイトハウスで演説し、ロシアが侵攻するウクライナに追加の軍事支援を実施すると表明した。ウクライナに対戦車・対空ミサイルなどを供与するため、新たに8億ドル(950億円)の予算を措置する。ロシアによるウクライナ侵攻に関し「長く困難な戦いになる」と述べた。
米欧がこれまで供与してきた対戦車ミサイル「ジャベリン」や地対空ミサイル「スティンガー」に加え、最新鋭のドローンなども送る。ウクライナのゼレンスキー大統領の要請を受け、長距離の対空システムと弾薬も提供する意向を示した。
バイデン氏は「ウクライナ軍が(ロシアの)戦闘機やヘリコプターからウクライナ国民への攻撃を阻止し、ウクライナの領空を守り続ける対空システムも含まれる」と語った。(以下略)
日本経済新聞(2022/3/17配信記事)
雑談
そりゃ~米民主党の主眼が「プーチン体制の崩壊」なんだから、安易に停戦合意が結ばれたらたまったもんじゃないだろうし、折角ゼレンスキーさんをけしかけてミンスク合意を破らせた意味も無くなっちゃうしね!
え?
それじゃ~ウクライナとアメリカは戦争の長期化を狙ってるというの?
そりゃ~DSの傀儡のゼさんと米民主党は、ウクライナ国民の命だの○○○○だろうからな~。
せいぜいロシア産の原油・ガスが制裁されている間にぼろ儲けを企みつつ、ロシア(プーチン体制)の弱体化を狙っているのがオチってわけだよ。
うわ~~。
ウクライナの一般国民がかわいそう。
何とか助けられないのかしら・・
ウクライナ国民は馬鹿じゃなかったんだぜ!
前政権ペトロ・ポロシェンコ大統領の極端な反ロシア政策を見直そうと、2019年大統領選ではゼさんを当選させ軌道修正を託したのに、ゼさんは政権途中から国民を裏切りロシアを散々挑発したんだからどうしようもないよな。(政権支持率25%まで下落)
ウクライナ国民って・・ゼさんとアメリカに見捨てられちゃったんだよね・・
今からロシアに「ゴメンちゃい」しても許してくれるかな~?
それはもはや不可能。
世界中の人々が「ロシアだけが悪者」と認識している以上、プーチン大統領は絶対的な成果をロシア国民に示さなきゃいけなくなっただろうし、対するアメリカ(民主党)も、ロシアの体制転覆の為にウクライナ危機を準備したんだから中途半端なところで引き下がれないだろうさ・・
結局、全てのとばっちりを受けたのがウクライナ国民なんだよな~。
ウクライナ国民を助けるために、世界中が一丸となって立ち向かえばロシアを押し返す事って出来ないかな~?
それを決定するのは戦争を始めた奴らさ!
実際、奴等に許可取らなきゃ何にも合意できないんだぜ。
輩たちの目論見が達成されれば終戦。未達成なら返り討ちか、世界は新冷戦状態へと突き進んでいくだろうな。
ロシア側が「窮地」とか・・嘘ですからね
- ロシア軍は弱い
- ロシアは経済制裁でボロボロ
- ロシア軍がキエフから○○キロ押し返された
- ロシア軍を壊滅させウクライナ軍が○○市を奪還
などなど、それらがすべて本当なら「停戦合意など急ぐ必要ない」ですし、ウクライナは遠慮することなく「倍返し」で、ロシア軍に目に物見せればいいのです。(本当ならね)
大体、ロシア側の戦略目標を西側のメディアが徹底的にミスリード(情報操作)しているからそんな与太話が現実味を帯びて流布されてしまうのではないでしょうか?
ロシア側は、侵攻当初からクリミア地区とウクライナ東部2州(ルガンスク・ドネツク)の切り離しを狙っており、軍事的にも「南部ドニエプル川以東の制圧」を主眼に軍を展開しています。
ですから現在のキエフ市は、普通に市民が買い物に出かけられるほど平穏を保っていますし、ロシア軍からの無差別爆撃の標的にされてはいないのです。(それをやってしまうとロシアの戦争大義が無くなってしまう)
そもそもロシア側が本気で首都制圧を目指したなら「大規模空爆からの地上戦突入」を選択しているはずですよね。
キエフ市って人口300万人に迫る大都市なんだって。
ここで市民がバリケード作ったり対戦車ミサイル(FGM-148 ジャベリン・歩兵携行式ミサイル)で武装し徹底抗戦したら、流石のロシア軍も大打撃を受けちゃうから、首都制圧とか侵攻当初から”作戦”にさえ入って無かったと思うよ。
空爆なしでの都市制圧戦など、戦果は乏しく犠牲は増えるばかりです。
事実、あのアメリカ軍でさえ20年間もアフガンで苦しんだ挙句、結局撤退へと追い込まれているのですから(空爆ありで)、ロシア側が当初からキエフ制圧を目指していなかった事など常識的に明らかなのです。
「それではロシア軍によるウクライナ全土への戦火拡大はどうなのか?」といった疑問点についても、よくよく目を凝らしてみれば、ロシア軍の攻撃(制圧目標)はピンポイントで軍用施設と、公衆衛生研究所と、原子力発電所と、私兵集団の軍事拠点に集中しているのです。(無論誤爆もあります)
今後、ロシア軍による諸々の作戦が成功し「南部ドニエプル川以東の制圧」に十分なウクライナ側の弱体化が達成されれば、当初の予定通り、戦力を東部地域に集中させることが既定路線。(今がその分岐点)
その点が理解出来れば、ロシア軍が放棄した都市があったり軍を撤退(転進)させた地域があるのは当然で、ウクライナ軍が善戦したとされる「キエフ市から○○キロまでロシア軍を押し返した」などが如何に的を外した報道であるか、ご理解出来るのではないでしょうか?
って事で、ロシア側が有利な間は停戦合意は容易ではありません。
合意に至るとすれば・・
【勢力範囲要求2点】
- クリミア・東部2州の切り離し
- 南部ドニエプル川以東のロシア勢力圏化(親ロシア政権化)
【体制方針要求2点】
- ウクライナのNATO加盟禁止
- 親ロシア派政権の樹立
このうちの何点かのめどが立たない限り、ロシア側は停戦合意には同意しないかもしれませんね。
あちゃ~、
もしもその要求だったら、だいぶ時間がかかりそうだね・・
大マヌケ:なぜか主戦場に押し出される日本
どこぞのお笑い芸人3人組ではないですが・・
アメ「俺様がロシアを懲らしめてやる!」
EU「俺もやるぜ!」
日本「はいはい、僕もやりゅ~♥」
アメ・EU「どうぞどうぞ♥(馬鹿め)」
まさか・・こんな感じになっていませんよね?
戦争当事国でも無い日本が、高騰するエネルギー・食料問題に目を瞑りながら、必死にどちらかの陣営に肩入れする必要はないはずです。
む・し・ろ・
- 1991年以来、ウクライナ国民を騙し非核化に導いたアメリカ・イギリスを糾弾し、早期の紛争介入を促し
- 2019年、ウ大統領選挙の結果、国民からの負託を裏切ったゼ政権の責任問題を追及し
- 2022年、軍事侵攻を敢行したロシアにありったけの罵声を浴びせサプライチェーンからの排除や、関係性清算の方針を打ち出し、
- 日本国内においては、国防安全保障論を活発化させ核武装論を含む関係法整備を急ぐ
↑これらの議論こそが、前面に出て来なければならないはずなのです。
ところが、いつもなら紛争介入などでは態度を明確にすることを避ける我が国政府(岸田内閣)が、どういった理由からか、対ウクライナ問題では従来の基本方針を曲げ、
- ウクライナへの巨額支援を表明し
- 世界でもっとも実効性のある経済制裁に着手し
- ゼさんの国会演説をスタンディングオベーションで大歓迎し
- ガソリン暫定税率(25.1円・合計53.8円)を据え置いたままでの、サハリンプロジェクト(ロシア産原油天然ガス輸入)見直しまで迫られているって・・
当サイトの住人は・・「日本だけがピエロ役になっているのでは?」との疑念を抱いてしまうのです。
アメリカは自前でエネルギーを賄えるから対ロシア経済制裁したって痛くもかゆくもないし、イギリスも北海油田持ってるし、その他のEU諸国はエネルギーに関しては徹底的に制裁の抜け道を利用しているんだよ。
まじめに制裁やっているのって実はほぼ日本だけなんだよね~・・知ってた?
(経済制裁も抜け道だらけ、不思議でしょうがないよ)
まとめ
【新冷戦誕生の瞬間】
~ウイルス詐欺失敗が引き金となった”ウクライナ発”世界再編の足音~
- ロシア側は戦略目標を達成しつつあります
- アメリカ側は紛争の長期化を狙っています
- ゼ政権はピエロ役に集中しています
- 日本は国内事情を無視しながらロ・ウ紛争の最前線に躍り出ようとしています
本当にもう・・ちょっと落ち着きませんか?
誰かが計画した”茶番”に、日本ばかりが大マジメに付き合う必要はないのです。
私たち日本国民は権謀術数渦巻く偽りの国際情勢に翻弄されぬよう、陽動・扇動(プロパガンダ)を華麗に退け、
- 1:国際金融の罠を見抜く
- 2:シナをサプライチェーンから切り離す
- 3:シナ・ロシアの軍事的脅威を再確認し同盟強化・軍事強化・法整備を達成させる
上記3点を主眼に捉えながら、日本は日本の国益だけを追求しなければなりません。
我が国には、他国の揉め事に付き合っている”余裕”など微塵もありはしないのですから・・
おしまい。