画像説明:【お化けが目立ちすぎ】自滅の原因を見抜いているケモノ衆の図
総裁選:伸び悩んだ河野太郎氏の議員票
9月17日の総裁選公示以前から各メディア界隈では、「総裁に最も近い人物」として河野太郎氏を推す論調が目立っていました。

ビックリしたのが、推薦人の確保すらおぼつかなかった、あの石破茂氏を推す向きさえあったり、ネット世論と随分違うんだな~って感じちゃってたよ。

例えば、2021年1月16日に行われた毎日新聞の調査によると「次の衆院選後の首相にふさわしいと思う人」の質問に対する人気上位は・・
- 1位:河野太郎氏
- 2位:石破茂氏(僅差)
- 3位:菅義偉氏
だったとしています。外部リンク⇒(毎日新聞当該記事)
また、同様の質問を2021年4月に実施した日経新聞のアンケート結果は・・
- 1位:河野太郎氏
- 2位:石破茂氏
- 3位:小泉なんとか氏
- 4位:安倍晋三氏
外部リンク⇒(日本経済新聞当該記事)
さらにさらに、2021年7月の時事通信でのアンケート結果では・・
- 1位:石破茂氏
- 2位:河野太郎氏
- 3位:小泉ほにゃらら氏
- 4位:安倍晋三氏
- 5位:枝野幸男氏
だったと報道されています。外部リンク⇒(JIJI.COM当該記事)
新聞各社による報道内容が正しければ、今回の総裁選において常に次期総裁候補として上位の人気を博しているはずの河野太郎氏が圧勝を収めて然るべきですし、その他の総理候補として名前があげられる人気議員が推す陣営程、本来なら議員票も党員票も集めるはずなのです。
と・こ・ろ・が・・
総裁選 | 河野太郎 | 岸田文雄 | 高市早苗 | 野田聖子 |
議員票 | 86 | 146 | 114 | 34 |
党員票 | 169 | 110 | 74 | 29 |
合計 | 255 | 256 | 188 | 63 |
実際のふたを開けてみると河野氏の得票は当初各メディアで予想された得票を大きく下回り、議員票に至っては、何と2位の高市氏からも大差を付けられる結果に沈んでしまったのです。
決戦投票 | 河野太郎 | 岸田文雄 |
議員票 | 131 | 249 |
都道府県表 | 39 | 8 |
合計 | 170 | 257 |

岸田氏対河野氏
決選投票の議員票では倍に近い大差がつけられちゃってるね。
新聞社のアンケート結果を反映しない議員票の正体

このように総裁選が本格始動し始める前から、各媒体によって総理総裁候補を”アンケート結果”と称しアピールしていたにも拘らず、そこに常連で名を連ねたはずの河野氏・石破氏・小泉氏が集った『河野陣営』がどうして得票を伸ばせなかったのか?
河野氏が獲得した党員票が382票中169票(約45%)。議員票は86票でした。
当初の新聞各社の予想では党員票の実に55%程を河野氏が獲得するのではないかと噂されていましたが、実際は思うように伸びてはおらず、議員票に至っては1回目投票においても予想を大きく下回る票しか得られませんでした。
国会議員は本能で選挙に強そうな総裁を選ぶはずです。
総裁のカリスマ性の有無によって、来たる総選挙での自らの得票結果が大きく違ってくることからも、各議員は必死で選挙で勝てる総裁候補を推していくはずなのです。
にもかかわらず、新聞アンケート結果など全く役に立たないと証明するかの様に、議員票は河野氏に靡くことはありませんでした。
それには↓以下の理由が考えられるかと思います。
ケース1:メディアによるアンケートが実際の民意とかけ離れている
人気を博しているとされる期待の次期総理アンケート結果に、何らかの偏向・操作・作為が介入し、本当の民意を反映できなかった可能性が考えられますね。
ケース2:同僚として接する議員は候補者の真実を知っている
メディアやその後ろに控える国民目線からは見えにくい等身大の候補者を、同僚として長く接した議員目線だからこそ知り得る『真実』の数々が、河野氏への賛同を躊躇させてしまったのかもしれません。
いわゆる『人望』の有無の部分だと思われます。
ケース3:賛同したくても賛同できない政策を掲げている
人気もあるだろう、選挙にも強いだろう。
しかし、候補者自身から掲げられる政策や国家観が、議員一人一人の思想信条とは致命的に乖離していた場合は、やはり賛同は出来なくなってしまうでしょう。
一時の得票欲しさにそれまでの方向性を曲げてしまっては、各議員が持っている基礎票さえ失いかねません。
ケース4:実は人気どころか、不人気議員が集結した可能性
河野氏を筆頭に河野陣営に集った人気があるとされる議員。
特に言及しておきたいのは石破氏・小泉氏について。
この2名が新聞媒体が喧伝するほどさして人気を持っておらず、実のところは国民から徹底的に嫌われており、疫病神のごとき2名が肩入れした陣営ほど得る票よりも失う票の方が増えていくと仮定すると、いろいろと腑に落ちるのです。
石破氏については1993年、自民党を背後から撃つような行為(宮沢内閣不信任決議賛成・細川政権の政治改革関連4法案に賛成)に及び、自民党を離党しています。(1997年復党)
小泉氏については改まって語るほどの事も無い、ただの4世議員(詩人)なので省略しておきます。
この2名がネット界隈では以前から超がつくほど嫌われている事は有名で、「なぜこいつらが総理候補として毎回あげられるのか?」と、メディアの偏向までもが噂されていたほどでした。

- ↑味方を背後から撃ち抜く狙撃手
- ↓入れ墨と反社と戦後既得権の世襲

約2週間にわたる総裁選の中で徐々に暴かれていく2名を中心とした過去の負の実績と、人望の無さ・・
同僚である各議員は云うに及ばず、当てにしていた党員票についても思うようには伸ばせなかったのは、ひとえに上記2名を中心とした負のイメージが、河野陣営全体のイメージとして定着してしまった事にも原因があるのかもしれませんね。
予測ほど議員票を獲得できなかった『河野陣営』の今後
河野氏の派閥の長である『麻生太郎』氏は、今回の河野氏の総裁選出馬自体に反対の意を表明していました。
党の重鎮である麻生氏が「今立ってもお前じゃ勝てっこない!時期尚早」と見抜いていた慧眼の理由については本人でしか語ることは出来ないでしょうが、おおよその推測を巡らすなら・・
- (河野氏には)人望が無い
- もっと実績を積み上げろ
- 致命的な政策(女系容認・国防論)の転換が必要だ
- 岸田がこければ満を持して・・
・・河野氏の敗戦を予測し、政治世界の先輩としてこのように伝えたかったのかもしれません。

その証拠に、今回さっそく総裁選勝利者である岸田陣営から続々と論功行賞(人事)が発表されているにもかかわらず、国民が望む『将来の総理候補』であるはずの河野氏・石破氏・小泉氏には(現時点では)有力なポジションは与えられないようなのです。

ちなみに、議員票2位の高市さんは党の中心、政調会長職に就任するそうです。
次期総理候補としてこれほど最適なポジションはありませんね♥
(個人的には官房長官が最適かなと思っていましたが・・下手に岸田政権色がつくのも考え物ですよね)
河野氏は・・広報・・本・・部長♥
河野行革相は党広報本部長に起用へ
自民党の岸田文雄総裁は30日、党広報本部長に河野太郎行政・規制改革相を起用する意向を固めた。
読売新聞オンライン(2021/9/30配信記事)
選挙が終わればノーサイド・・のはず。
河野氏に本当の政治力・人望・人気があるのなら、自民党内がどのような決定をしようとも国民側が河野氏の応援に回り、
「もっと重要な役職で起用しろ!」
「党の顔を閑職に追いやってどうする!」
と、地鳴りのような民意の援護射撃が繰り返される事でしょう。

本当に人気があればね・・
河野氏は・・第二の石破化?
こちらの記事では河野氏の今後を、党内での石破氏の立ち位置になぞらえて「二代目石破茂」襲名か?と揶揄しています。外部リンク⇒(東スポWEB当該記事)
それもそのはず、今回の河野陣営の総裁選での戦い方は、過去石破氏が多用した戦術とそっくりで、徹底的なメディア受けばかりを注視してしまい、肝心の地道な支援活動、同僚議員に対する謙虚なお願いの姿勢があまり見られない、不遜な選挙戦が各地で展開されていたと指摘する声が上がっているようなのです。
ある新聞記事によると今回の河野氏敗戦の要因について、「石破と組んだからだ」とする身内の声まで聞かれているのだとか・・
もしかしたら、もはや党内では「最も組んではならない人物」になっているのかもしれませんね。
河野氏の総理の夢・・潰える?
ここについては当サイトの勝手な見立てで恐縮ですが、河野氏にとって今回の総裁選敗北は”将来にわたり総理への芽が潰えた瞬間”と推測しておきます。
総裁選に勝利したいばかりに、目立ちたがりでとても他人のサポート役には向かない『例の2名』を陣営の2トップに据えてしまったのが運の尽き・・
悪戯に他派閥を「古い自民党」と決めつけ、その打破を売りに選挙戦を有利に導きたかったのでしょうが、逆にここまでの敗北を喫すると、あとは攻守が逆転し党内において冷遇・カウンターを食らうのは当たり前の事なのです。

バ○な2トップの悪乗りが取り返しのつかない因果となって河野氏に降りかかる今後を考察すれば・・悪友と決別し、師(麻生氏)の言いつけを良く守り、心を入れ替え精進するか、思い切って新党を立ち上げ連立内閣の神輿におさまる以外、『総理総裁への道』はもはや望むべくもない夢となって消え失せてしまったことでしょう。
それほどに、今回の総裁選での『河野陣営』の立ち回り・掲げた政策は、少なくとも自民党内部では受け入れられなかったのです。
石破・小泉のメッキもはがれる
当然です。
オールドメディア界隈の論調によれば、自民党内で他の追従を許さない程の人気を持っている議員を2名も陣営に抱えて得票を伸ばせなかったのです。
今後は、各議員、各派閥共に「彼らに深くかかわりを持たない方が票が得やすくなるのかも」との行動心理に傾く事はもはや自明の理。

一部の色物系議員を除き、2名は党内では冷遇されていくのかもしれません。

環境利権や金融筋から今後どれだけプッシュの要請があっても、一度剥がれたメッキはなかなか再生できないからね~
日頃は問題視しない議員先生方も選挙が近づけば応援演説の依頼先を迷ったりするようになるのかもね♥グフグフグフ
まとめ
今回の自民党総裁選は、↓下の記事内容ですべてが決まっていたのではないかとさえ思えてしまいます。
裏方と色物の配置ミスが致命的で、各方面に炎上を仕掛けた稚拙な戦略がそのまま自陣営に返ってきただけの総裁選ではなかったかと思わずにはいられません。
・・疫病神・・味方に引き入れてはならないキーワードとなった事でしょう。
石破氏・小泉氏を「二枚看板」に…河野氏陣営の「役割分担」
自民党総裁選に出馬表明した河野太郎行政・規制改革相の陣営は16日、発信力を期待できる石破茂・元幹事長と小泉環境相を「二枚看板」として前面に出す戦略を鮮明にした。安倍前首相と安倍氏の出身派閥・細田派(96人)への対抗も軸に据える構えだ。党改革を旗印に、党員や、世論動向に敏感な中堅・若手議員の支持獲得を狙う。
■「古い自民党」
「石破さんや小泉さん、皆さんと一緒に、次の時代の自民党に改革し、前へ進む国を作っていきたい」
河野氏は16日、都内のホテルで石破、小泉両氏が中心で開いた派閥横断の決起集会にビデオメッセージを寄せ、党改革への意欲をにじませた。
壇上には石破、小泉両氏が並んだ。石破氏は「古い自民党と国民との戦いだ。派閥が横行する党を変えようと若い皆さんが立ち上がってくれた」と訴えた。小泉氏は「派閥の力学ではなく、国民、党員の支持のもとに歩む政権を作らないといけない」と同調した。
両氏が意識する派閥とは、最大派閥・細田派にほかならない。念頭には同派に影響力を行使する安倍氏があるとみられる。石破氏は、森友学園問題への対応で批判を繰り返すなど、安倍氏と長く対立する。小泉氏も、「安倍1強」と称された第2次安倍内閣以降、政権に物言う姿勢で存在感を示した。(~中略~)
とはいえ、河野氏陣営には、安倍氏や細田派との対決路線への傾斜は「議員票を減らしかねない」(河野氏周辺)と危ぶむ向きもある。河野氏自身は対決路線と距離を置いている。河野氏は16日のフジテレビの番組で、安倍氏や、自らが属する麻生派を率いる麻生副総理兼財務相と決別する覚悟があるかを問われ、「別に決別する必要もない」と語った。攻撃的な発言は、石破、小泉両氏に委ねる役割分担の側面もありそうだ。(以下略)
読売新聞オンライン(2021/9/17配信記事)
派閥の長、麻生氏からの助言を受け入れられるほど人物そのものに余裕があったなら、労せずして転がってきたのかもしれない総理の椅子。
自らの勇み足と色物が醸し出す負のイメージとで、すべてを棒に振った河野太郎氏にまつわる政局話・・
しかし・・
あれこれと尤もらしい理由を付けたところで、知る者にとっては只の一言であしらわれる因果の理。
『皇室に弓引く者は皆朝敵』
今回の総裁選の総括など・・この一言だけで充分。
その証拠に・・総裁選の勝利者は岸田氏ですが、もう一方、その名声を天下に知らしめた候補者がいらっしゃいますよね。
日本国とは実際・・そのような国なのです。
おしまい。