画像説明:【賛成できるわけね~よ!】貧乏暮らし目標に異を唱えるケモノ衆の図
前編をご覧になっていない方は↓下からいけちゃいます。
自民党憲法草案に対する是非:先に「結論」を持ってきました
憲法論議は国柄を左右する最重要案件の一つですので、わかりやすく『結論』を文頭に持ってきました。
【自民党憲法草案に対する当サイトの結論】
新設83条2項(財政健全化目標)がある限り、自民党憲法草案に賛成する事はできません。
それではお時間のある方は、以下の文章に目を通してみてください。
自民党憲法草案の最大の問題点
- 9条加憲?・・へ~
- 基本的人権?・・だれの?
- 教育無償化?・・国籍ぃ~
- 信教の自由?・・そうかそうか~
- 参議院の合区解消?・・はなほじ~
過去記事【基本編】と【警戒編】とで散々これら分野について言及してきましたが、実際無視していいレベルだと思います。
結局憲法なんて人がつくり出すただの”理念”である以上、現実的な緒問題について時の政府がやる気になれば、なんだって処置・対策は可能なのです。
ところが↓こちらは違います。
第7章:財政・財政の基本原則・新設83条2項とは?
自民さんったら・・国民に内緒でこんなワナをブッこもうとしています。
83条2項
財政の健全性は、法律の定めるところにより、確保されなければならない。
自民党憲法草案
はい、いよいよ本丸。ぶっちゃけ<<ここだけ覚えておけばOK!>>
憲法問題なんて難しく考えちゃだめだよ。
『財政の健全化』・・この言葉の定義付けを即座に出来ますでしょうか?
一般的には・・
- 国や自治体が歳入と歳出のバランスを保ち財政収支をプラマイ0以上にしようとする試み。
- 国や自治体は目標達成のため税収をあげ、出費を減らす取り組みを行うようになります。
プライマリーバランス黒字化や財政再建と同じ意味で使われているね。
財務省設置法:「任務・3条」を知ろう!
そしてこちらの聞き慣れない法律。
みなさんは財務省に関する法律の中に”このような目標設定”が置かれている事をご存知だったでしょうか?
財務省設置法・任務
財務省は、健全な財政の確保、適正かつ公平な課税の実現、税関業務の適正な運営、国庫の適正な管理、通貨に対する信頼の維持及び外国為替の安定の確保を図ることを任務とする。
財務省設置法3条
財務省は今までも、そしてこれからも、この3条を盾に”増税”と”歳出削減”を目論んできます。
国家全体で取り組まねばならない中長期的な目標達成なんて何のその・・
そのようなものに気をとられていたら、3条の「健全な財政の確保、適正かつ公平な課税の実現」は徹底できません。
心を鬼にし、出世街道をひた走る為・・財務官僚たちは法律に従い、日々職務の遂行を目指します。
「有能な売国奴」「無用な働き者」
・・彼らにうってつけの言葉です。
財務省設置法3条の問題点
財政の健全化・・いわゆる財政再建・プライマリーバランスの黒字化目標は、ともすれば耳障りがよく、家庭の収支などに置き換えられると納得してしまう国民が多くいるのも頷けます。
1年間に入ってくる税収や利息の合計額(歳入)が、1年間に出ていく政策的経費や国債への利息などの合計額(歳出)よりも同じか多くならなければ借金が膨らむ状態となり・・個人の場合は破産してしまうように、国家も財政破綻に追い込まれてしまう、といったように説明されたりしていますね。
世界一の借金大国アメリカはプライマリーバランスなどどこ吹く風・・仮に日本と累計赤字を単純比較した場合、アメリカは何度目の国家破綻を経験しておかねばならないのでしょうか?
『国の借金が膨れ上がると国家が破綻する』・・どこをどう突っ込もうかと悩ましい事この上なしですが、仮にそのような論調を逞しくする勢力に出会いましたら、このように反論してみてください。
「ところで、世界一の借金大国アメリカはいつ破綻するの?」・・ってね!
ちなみに~米バイデン政権は、武漢ウイルス対策で200兆円。
その後の経済対策だけで8年間で累計220兆円を超える財政出動を決定しています。(経済って~、ふ・し・ぎ♥)
反撃:国民側の正しい経済と通貨への理解度
【国民経済の常識】
- 『変動相場制+通貨発行権を持つ基軸通貨=財政破綻しない』
- 『財政出動+減税=国民側の資産上昇』
- 『緊縮財政+増税=国民側の資産減少』
- 景気低迷(デフレ)期の『財政出動・減税=善:緊縮財政・増税=悪』
この当たり前にどれだけ早く、そして多くの国民が辿り着くかなんです。
財政破綻論等、緊縮財政を肯定するすべての”嘘”を見破るのは国民側の正しい経済と通貨への理解度以外に押し返す方法は存在していないのです。
【参考過去記事】
幸いにして現在では、若い世代を中心に国の借金話は大嘘という大原則に辿り着いている国民も多く、財政再建やプライマリーバランスの黒字化目標などの言葉を乱用すると、ネットやSNS界隈では即座に秀逸な反論が殺到するようになってきました。
反撃にさらされるようになった財務省や取り巻き連中としては、今までさんざん騙してきた手口・嘘がばれる前に憲法改正話に絡め『財政の健全性』という、緊縮財政を恒久的なものとできる一文を潜り込ませようとやっきになっているのです。
その(憲法改正)可能性を最も帯びた案が、政権与党の自民党憲法草案ってわけだね!
そうそう。
今までは自分たちの武器(言い訳)が財務省設置法3条だったのが、(予定)新憲法83条2項で憲法上に謳いこまれようとしているんだから・・財務省界隈は笑いが止まらないだろうな~(暴露)
みんなも・・2011年のテレビ・地デジ化を思い出してみて!
すでにオワコンだったテレビ業界を延命する為に巨大な予算が動いたでしょ。
今回も長年のウソがばれつつある現状を押し返そうと『憲法』(草案)に『財政の健全性』を盛り込ませ、日本の総貧困化を絶対に固定化させようともくろんでいるようにも見えるよね!
「・・っていうか~油断大敵♡」(モアちゃん風)
2600年以上続く国家の財政運営方法が単年度計算でいいと思います?
個人であっても・・例えば車の購入やマイホーム購入などに合わせ数年前から頭金の工面を考えたり、ローン計画を考えたりしますよね。
そしていざ購入となった場合、単年度収支で見るとその個人や家庭は、大きな赤字を抱えてしまう事になるはずです。
もちろんその反対側で、出費の対価に見合う車やマイホームが実際に手に入っているのですから、別段問題視されることも無いはずですね。
しかし現在の日本国はどういう訳か中長期的な展望を持った国土計画・国家的事業が進められないようになっています。
その理由こそが『財政の健全性』を謳い文句としたプライマリーバランス黒字化目標で、単年度ごとの収支に着目しすぎるがゆえに、より流動体でより大胆な財政出動が妨げられる結果になってしまうのです。
個人だって家庭だって、急に病気になったり、入学や転勤に伴い、瞬間的な出費や収入減は訪れますし、前記のように車や家といった高額な消費を決断すれば単年度収支では額面上の大赤字を計上することだってあるはずです。
それが国家単位にあっては猶更の事・・
国家防衛は言うに及ばず、人口減少を食い止めるための対策や、災害に備えた国土強靭化、ウイルス対策、文化伝統の継承にだって十分な費用をかけねばならないでしょう。
しかしこれら当然の要求をすべてかき消す便利な呪文効果が、財政破綻論に起因する「プライマリーバランス黒字化目標」あったとしたら・・財務省や日本を食い物にしようと企む勢力からすれば、これほど強力でこれほど効果的な攻撃呪文は存在しないのではないでしょうか?
自民党議員で構成された(外部リンク⇒HP)「日本の未来を考える勉強会」が、国と国民の側に立ち、素晴らしい提言をまとめて政府に訴えても、ことごとく跳ね返されてしまうのはひとえに邪教「プライマリーバランス黒字化目標」があるからに他ならないのです。
ね!だから憲法に『財政の健全性』なんて文言を書き記すわけにはいかないんです。・・絶対に・・
【タヌキの『開運』家族運営】が出す自民党憲法草案に対する結論
以上の観点から、文頭でもお伝えした通り自民党憲法草案に対し、(現時点では)否定すべきと判断します。
もちろんこれは自民党だけでなく、その他の政党の(今後提出されるであろう)憲法草案に財政健全化目標が掲げられていた場合についても、同様の評価を下します。
当サイトでは、現行憲法を占領憲法と位置づけ過去に数多くの関連記事をUPしてきました。
当然、憲法論議は・・
- 手順1:現行憲法破棄⇒
- 手順2:大日本帝国憲法の復活⇒
- 手順3:大日本帝国憲法の改正⇒
- 手順4:新日本国憲法の制定:真の自主独立国家の復活
この道順が”王道”と捉えています。
現行憲法の96条(発議要件)にも阻まれず、実は最も政治的ストレスなく憲法問題を解決できる手段なのですが、多くの国民は今だに「戦前」と聞くと、無条件に拒否反応を起こしてしまう方々が少なくないので、まわりくどい憲法改正への道筋を紹介していますが・・日本が常に独立国家だと証明するためには『現行憲法破棄』が最もふさわしいという事だけは、みなさんも念頭に置いて頂きますようにと・・切に願っております。
まとめ
はい、という事で【憲法改正の是非:憲法の現状を知り理解を深めよう!否定編】と題し、自民党憲法草案の大問題『財政健全化目標』の危険性を中心に紹介してみました。
戦後の清算は急務の課題で、我々国民としては一刻も早く現行憲法の諸問題を片付け、自主独立が達成される体制に移行すべきなのですが・・『財政健全化目標』が憲法に謳われてしまうと、今後すべての国防・経済対策に財政的”足カセ”がかけられてしまうのです。
- 国防安全保障も
- 文化伝統の継承も
- 国土強靭化も
- 国民所得向上も
- ウイルス対策も
- 災害対策も
『財政健全化目標』がある限り、絶対に達成できないという当たり前を理解した時・・
自民党憲法草案を”ゴミ箱”へ投げ捨てる以外の選択肢を、私たち国民は見出すことは出来ないのではないでしょうか?
おしまい。
あ、もちろん『財政健全化目標』破棄してくれたら素早く賛成に回るかもしれないから、頑張ってな!
しかし・・自民さ~
もうばれてるって!
お前たち改憲を謳う護憲派だもんな~
国民は・・馬鹿じゃないんだぜ。しっかり反撃するからね♥(チュウチュウ)