『逢ひ見ての 後の心に くらぶれば 昔はものを 思はざりけり』
『拾遺集』恋二 作者:『権中納言敦忠』より
【家族崩壊を回避しよう】離婚の4項目:「離婚の危機を回避しよう」、あるいは「夫婦仲の引き締めのために」・・そう思ってる方向けの記事です。
先に記した『離婚』の1~3項に目を通していることが前提です。まだご覧になってない方は『離婚話』の「スタートライン」に立てていない可能性がありますので、よろしければそちらもご覧になってください。
こちらからどうぞ⇒1項目【離婚は良い事悪い事】 2項目【離婚回避に役立つ心構え】
準備が出来ている方は・・いよいよ実践編です。
実践1:自分の意思を固めよう
当然ですね!
夫婦とはいえ自分以外の相手を説得しようとするんですから、自分の意思が固まっていなかったり、様々なプレッシャーでへこたれたりする様じゃ始めから無理なことに挑戦しているようなものです!
相手も相当な決断をもって『離婚話』を切り出しているのでしょうから、それを跳ね返す覚悟があることを自分自身が信じてあげられなかったら必ず途中で
「息切れ」
・・を、起こしてしまうでしょう。
「私は絶対に離婚したくない!」
相手に言葉で伝えすぎるのはいけませんが、ご自分の意思だけはしっかりと固めておいてください。
実践2:相手の意思を尊重しよう(否定しない)
これも絶対に取り組んでもらいたい事柄です。
『離婚』はそれを切り出した方にとっても、人生を左右する重大事項のはずです。
ご本人なりに熟慮の末に出した決断・提案を、あなたが追いすがるばかりに頭から認めようとせず『否定』した場合・・どのような印象を与えると思います?
例えそれが相手を想う愛情ゆえに出た行為であっても・・
「あ、この人は私が思い悩んだ末に出した考えをアッサリ全否定するんだ・・」
「離婚も視野に入れた(本気の)話し合いすら、この人は許さないのかも・・」
・・と、さらに頑なにあなたを否定・拒絶する根拠をたくましくしていくかもしれません。
誰でも意思を持つまでは自由なはずです。
『離婚話』があなたにとってどれだけ恐怖の対象であったとしても、相手の意思そのものを葬ったり・全否定する事は、『離婚』とは無関係の~人と折り合い・人と接する~最低限の努力すら怠ってしまっている行為とみなされる可能性があります。
過度な思い込みや恐怖からくる相手の『全否定』には、くれぐれも注意してくださいネ。
ここは本当に気を付けたいところだよね・・
実践3:言葉を冷静に話し・冷静に聞き取ろう
万物は「陰陽・雌雄」でできています。
それぞれ惹(引)かれ合う時は・・まるでNとS極の磁石が互いに引き寄せられるように自然の力でくっついていきますが、一旦極としての意義を失うと反発は思いのほか強いものとなってきます。
それは男女の関係にも言えます。
心ときめいてた頃は無駄話の一つ一つでさえ二人を繋ぎとめたし、ただ寄り添えば無言のうちにでもお互いを肌で感じ分かり合えたはずです。
それが何かのきっかけでお互いが・あるいは一方が離れようとするんですから、寄り添った力と同じだけの反発がお互いにかかるのは当たり前ですよね。
無言のうちに伝わるのは『雌雄』⇒つまり『男女の仲』があってこそのものです。
これ重要!
それが破綻しているからこその『離婚話』なんですから、『無言』はあなたを有利には導きません。
・・という事で・・
どこかの企業の苦情処理『テレアポ』みたいに・・とまでは言いませんが・・
- 相手の苦情内容を正確に理解する⇒話を聞き取り・まとめる
- 交換なのか修復依頼なのかを聞き取る⇒離婚依頼・関係改善依頼
- 自社の過失があれば素直にお詫びする⇒思いあたることは素直に反省
- 機能の問い合わせには出来る限り答える⇒家事負担・労働負担の交渉
- 苦情内容に勘違いがあれば丁寧に説明する⇒お年寄りにスマホの使い方を教えるように
- 今後とも弊社を宜しくお願い致します⇒ご指摘ありがとう・あなたの事ずっと好きだよ♡
冷静に人の話を聞くのが苦手だったり・・冷静に自分の思いを伝えるのが苦手な方がいましたら、この『テレアポ』の例えを参考にして取り組んでみてください。
これに込められたアドバイスの趣旨としては・・
いったん離婚問題に対する『当事者意識から思考を離して』『聞き役に徹する』ことにより、第三者の視点から問題解決の糸口を探る様に努めてほしい。
・・ってことなんです。
因みに余談ですが、本物の苦情担当『テレアポさん』が苦情処理の必勝法にあげる『対処術』は・・
「一緒になって自社を怒って(共感して)見せる事」なんですって!(ビックリ)
人は共感されると悪い気はしないでしょ。
それも苦情を入れたはずの内部の人から自分の気持ちを汲み取られたら・・
そそ・・これに徹したら・・
振り上げたコブシも・・案外素直に降ろしてくれるかもしれないよね♡
『冷静さを保ち話を進め』
『時に聞き役に徹する』事は・・
すべての会話術に通じる両輪の必勝法と言えますね!
実践4:話は最後まで聞き取り・すべてを吐き出させるようにしよう
これも会話術の一つです。
ここにいらした皆さんも人間ですから当然・・
「売り言葉に買い言葉」
一方的な物言いだったり、自分の事は棚に上げたケンカ口調でまくし立てられたら・・思わず会話を遮って『反論』したくなりますよね!
わかるわかる。
俺っちもタヌさんと口げんかしていつも勝てないからイラっとすることあるけど
でも、みなさんは「め~~」なのよ!やっちゃだめだからね。
そうなんです!それはやっちゃだめなんです。
「なぜかって??」
それは、その瞬間こそみなさんが有利になっている瞬間だからですよ。
冷静になって考えてみてください。
相手はこちらからお願いもせず苦情や思いを吐露し、ある時は感情をむき出しにして・・
- 関係改善を求めたり
- ダメ出ししたり
- 何かをでっちあげたり
- 攻め立てたり
- 理解を求めたり
しているんですよ。
あなたにとって・・これってめちゃくちゃチャンスでしょ!
逆のパターンを想像してみていただけるとわかりやすいですね。
口を開く事もなく、ただただあなたに『離婚』を迫る。
改善の方法も・愛情の有無も・責任の範囲も・離婚の理由も・・
何一つ話してくれないままに『離婚』の意思のみを一直線で伝えるロボットのような存在を・・あなたは説き伏せることが出来ますか?・・って事なんです。
ゴクリ・・そ・・それは難しそう・・
みなさんも子供の頃を少し思い出してみてください。
むしゃくしゃした時、かまってほしかった時・・無意味に近くの物に八つ当たりしたり、兄弟(姉妹)や親に迷惑をかけたり、場合によっては過去の小さな失態を引っ張り出して近くの人に罵声を浴びせたりしたことって・・なかったですか?
ひとしきり暴れて、ひとしきり怒られて・・泣きわめき、疲れ切って寝た後は・・
~なんだかすっきり~しませんでしたか?
お・と・な・も・お・な・じ
思いのたけをすべて出し尽くさせてあげれば・・
あとはほら・・落ち着くだけでしょ!
「ごめん・・さっきは言いすぎた」‥なんて言う反省の弁も、もしかしたらもらえるかもしれませんよ♡
いつかの母親がなだめてくれた様に・・あなたが聞き役に徹していればね!
・・という事で、せっかくのチャンスをピンチにかえないように・・
『話は最後まで聞き取る』
『すべてを吐き出させてあげる』
徹底してくださいネ!
実践5:いざ出陣!思いの丈は最後の仕上げ・自分の思いを正直に伝えよう
お待たせしました!!
やっと攻撃開始(自分の意思を伝える時)のほら貝が鳴ります。
『離婚』について真剣に思い悩んだあなたですもの・・
このページにたどり着くまでには・・たくさんの相談をされたり、WEBで多くのサイトをはしごしてこられたかもしれませんね♡
弁護事務所などが経営するサイトでは様々な離婚問題解消に向けた「法律面での役に立つ情報」もあったのではないでしょうか?
ここ【タヌキの『開運』家族運営】では、どこにでもあるような切り口での『離婚問題へのアドバイス』には・・
「飽きちゃった・・」
「もっと違ったアドバイス無いの~?」
と思っている、そんな方にも読んでもらえるような記事を目指して書いております。
ですので・・他のサイトにはない(であろう)
精神面でのよき『祝福』みなさんに届けられるよう・・これまでの記事を作成しておりました。
それが『禊』という『祝福』です。
(正しくは『祝福』を呼び込む土台が『禊』)
注:禊とは⇒罪や穢れを落とし自らを清らかにする事。不浄を取り除く行為。
別途『離婚関連』の3記事+本項実践1~4をすべてクリアしてきたみなさんは・・ご自分でも随分と禊が出来ているかも・・と思いませんか?
穢れた精神にて行われた行為には必ず穢れた結果が伴います。
自身の欲望の追求は・・一瞬の利益は計算できたとしても、繁栄の礎『開運』とは対極にある結果を呼び込んでしまうかもしれません。
何のご縁か・・この記事にお越しいただけたみなさんですもの・・「じっちゃんのな・・ゴメン」
「タヌキの名に懸けて」・・みなさんを『開運』へと導くためにも『離婚関連の記事』の・・
全ての道筋は、この『禊』へとお誘いする事を主題としておりました。
後出しの様にしてゴメンね!てへぺろ
でも、はじめの方にそれだけ伝えたってなかなか理解してくれないでしょ。
心の器をキレイキレイしてから
~美しい水をなみなみと満たすように~
してほしかったんですよね♡
まわりくどく感じたかもしれませんが、相手も、そしてご自身でも、これらの心掛けに徹したあなたから吹く風が、清らかになっている事を感じ取れているかもしれませんよ!
あとは焦らず・落ち着いて・・
- 自分自身の結婚観・考え
- 将来への展望
- 反省点
- 改善依頼
- 共通の提案
- 離婚回避・関係改善の気持ち
これらの事を正直に伝えていきましょう。
相手の意思が変化するかは保証しかねますが、少なくとも禊の後のあなたから吹く風(言葉)は、相手にとって呪いの言葉ではないはずです。
幸運を・・お祈りしております。
実践の総仕上げ:後悔はしない
全ての努力はやり終えました。
結果はどうであれ、みなさんはこれからの長い人生を胸を張って生き抜いていかねばなりません。
『離婚』の結果も・・
『離婚回避』の結果も・・
ご自身の今の善悪論でとらえているだけで・・
~過去の様々なことがそうであったように~
時が経てばその評価自体も変わってしまうかもしれません。
多くの『禊』を心掛け・・その時点までのあなた自身の総力を挙げて取り組んだ先に生まれた結果に・・あなた自身が後悔という『罵声』をあげてはなりません。
野球やサッカーの試合観戦をしながら・・プロ同士が全力でぶつかり合った結果の先を、無責任に評論して見せる『自称応援団』に成り下がらないように・・
「・・もっとこうしていれば」
「・・努力が足りなかった」
「・・すがってでも○○していたら」
そう思わないための『禊』だし、
前を目指して進んでいくための『禊』の紹介でした。
過去の自分を責める(無駄な)余力が残っているのなら、前に踏み出す力に変えていきましょう!
クヨクヨしてどうすんの!?
甘いものでも食べて・・たまにはお近くの神社へとお出かけしてみてください。
季節の花や鳥が‥あなたを迎えてくれているかもしれませんよ♡
タヌとの約束!!
全力の先の結果には・・是非(良い悪い)を問わない!
あなたの人生に起こるすべての事の証言者・・
あなたがあなた自身を裏切ったりしませんように!
ふさぎこんだり、嫌な気持ちになったらいつでものぞきに来いよ!
下手な絵を見ながら笑って過ごしてくれよ!
㊙裏技のご紹介・・あくまでも最終手段です
あくまでも裏技。
最終手段だよ!お勧めしているわけじゃないからね。
参考程度に覚えておいてね♡
「ここだけの話だよ!マジ秘密だよ!!」
離婚回避の必勝法を伝授するね。それは・・
『離婚届に判を押さなければ離婚は成立しないんだよ!』・・きゃ~言っちゃった。
し~~とるわ~~そんな事!
常識じゃない!プンプン
「チョマ・・鍋はやめて」
ここからが本題だから・・
『離婚届』が役所にて受理されない限り、どれだけ婚姻関係が破綻していても、どれだけ別居の期間が長く続いていても・・法律的には婚姻関係は維持されています。
ですので究極的には、離婚を承諾する『印鑑・判』を押さなければいいだけで、ある意味離婚を回避する必勝法であるという面は~まぎれもない事実~なんです。
しかしそうであるが故に・・
『離婚』が合意のもと成立しづらいと判断した相手が、あなたに合意を取り付ける事無く勝手に役所に(あなたの分を偽造)署名押印して届け出を出す場合があるんです。
そのような最悪の場合に備えた対処法が・・
「離婚届け不受理申出」を役所に前もって出しておく事なんです。
これは偽造や脅迫などで本人の意思によらない『離婚届』を役所が受理しないように前もって求める手続きで、その手続きを出した『本人』が直接役所に出した場合でない限り離婚が認められないようにしてくれます。
せっかく離婚を回避しようとたくさんの知識とアイディアをため込み、相手と誠意をもって話し合いを持とうと思っても・・
『離婚届』が受理された後では、目的が達成されるどころか、最悪の結果を失意のうちに追認していかねばならないかもしれません。
そのような事態を避けるためにも、もしもみなさんの『離婚話』が長引いていたり、相手が冷静さを失っているような場合は・・
「離婚届け不受理申出」の存在を是非覚えておいてください。
注:また「離婚届け不受理申出」を出す前の「あなたの意思によらない『離婚届』が役所にて受理された後であっても」・・
「協議離婚無効確認調停」を申し立てすることが出来ます。ご安心を。
でも・・こんな面倒な事になりませんように!
お互い家族なんだから・・最低限の信頼は寄せあっていってね!
*上記の様な『裁判・調停』等に関係した分野は専門の相談先にてご確認ください*
まとめ
離婚回避に向けた実践編として5つの実践と2つの予備知識を提案してみました。
- 自分の意思を固める
- 相手の意思を尊重する
- 言葉を冷静に話し、聞き取る
- 相手の話を最後まで聞き取る(吐き出させる)
- 自分の思いを正直に伝える
- 結果がどうであれ後悔はしない
- 「離婚届け不受理申出」を知っておく
お疲れ様です。ま、一杯やろうぜ!(水だけど)
気を楽にして・・また来てね。
あなたの今の頑張りは・・きっと明日の糧になるから・・
また参考になりそうな記事を用意しておくね(気が向いたらだけど♡)