画像説明:【アメリカの詐術と欺瞞】イラクは・・国民国家ではなくなりました。
大東亜戦争を含む、19世紀から現代までのほぼすべての紛争や戦争を影で操った主導者の存在を見抜かぬ限り、私たち人類は、また同じ過ちを繰り返してしまうのです。
戦前・戦中の日本は、この組織・勢力を、
『地底政府』
『金融寡頭勢力』
・・と呼んでいたそうです。
注:寡頭(制)とは?・・少数者・少数派が国家などの権力を握る事。その政治体制(少数派による支配体制)
国際戦争犯罪:イラク戦争を振り返る
イラクの国家そのものが解体されてしまった2003年3月20日~『イラク戦争』。
現在でも中央政府がどこにあるのかわからないほど混迷を極める同地域。開戦時アメリカが言い放った「イラク国民を開放する」なるスローガンが、ただのブラックジョークだった事を国家乗っ取りの事実を持って如実に証明しています。
今尚、外国資本(主に米)によって組織されたテロリスト(IS)が闊歩しており、キルクークを中心とした地下に眠る【国富】のすべては、イラク国民の手から離れ、戦争首謀者の懐を潤わせ続けているのです。
それでは、心の準備が整いましたら↓動画をご覧ください。
人によっては懐かしく思われるでしょうし、戦争や紛争をウクライナでしか比較できない人にとっては「衝撃的な映像」がてんこ盛りだと思われます。
これぞ”清々しいまでのプロパガンダ”、どうぞご記憶にとどめおいてください。
【↑動画説明・簡単文字起こし】
- 1分38秒~:ブッシュ大統領「米連合軍はイラクを武装解除し、イラク国民を解放し、深刻な脅威から世界を守るための軍事行動を行っている」「米国は脅威を取り除き国家運営をイラク国民の手に取り戻す事を支援する以外、いかなる野望も持ち合わせていない」
- ブッシュの会見を受け
- 2分10秒~:フセイン大統領「犯罪者である卑小なブッシュはイラクへの攻撃を決定した。神は偉大である。イラク万歳!パレスチナ万歳!」
- 攻撃を受けた後
- 3分7秒~:バグダッド市民「あらゆる攻撃にも負けず、われわれはまだ生き残っている。われわれはイラク人であり、ここはわれわれの国だ。」「全然平気さ!フセインに任せておけば大丈夫!イラクが勝つ!」
- 米国の攻撃開始から2時間後
- 3分35秒~:小泉純一郎「米国の武力行使開始を理解し、支持します。危険な大量破壊兵器が独裁者の手に渡ったらどのような危険な目に遭うか、それはアメリカ国民だけではない、日本も他人事ではありません。」
- 4分40秒~:1日目 フセイン幹部を狙った限定的なもの
- :2日目 英軍加わる
- 5分5秒~:攻撃の映像 炎上する大統領宮殿
- ~空爆映像~
- 6分8秒~:投降イラク兵「この国は間違っている。アメリカは我々を自由にしてくれると言っている。」
- ~バクダッド空爆映像~
- 9分44秒:ラムズフェルド米国防長官「標的はイラク軍でありイラク国民を攻撃していない。武力解除を拒んだ政権への攻撃」
- ~バクダッド陥落・フセイン政権の崩壊~
- 12分ころ~【大プロパガンダ映像】
- アメリカ国旗を掲げるイラク人・イラク人による略奪行為・フセイン大統領の写真を燃やすイラク人・フセイン大統領の銅像を破壊するイラク人
- 14分26秒:番組アナウンサー「(ラムズフェルド米国防長官が)イラク国民にとってとても良い日となった、一方で戦いは終わっていない」と言っている。
すげ~プロパガンダばかりだね~
日本の当時の首相さん、日本国を誤った方向へと導き、戦争犯罪に加担したんだから極刑に処せられているはずだわよね!
いや~、結果が出ているって素晴らしいね~。
↑の映像で伝えられた(イラクの被害状況以外)すべての情報が”虚構”だったと証明されているのがすごいよ。
このアメリカって言う国家は2022年には存在すら許されていないだろうね~
いやいやいやいや・・
今でもガシガシ戦争ビジネスやっているよね・・シラ~
ウクライナとイラクの単純比較
2003年3月20日に開始されたアメリカ(その他一同:イギリス・南朝鮮・イタリア・オーストラリア・ポーランド)による国際犯罪『イラク戦争』。
『大量破壊兵器』がどうのこうの。
『テロとの戦い』がどうのこうのとイチャモンをつけ、独立国家を完全破壊に追いやったジェノサイド行為の犠牲者は・・
- 【イラク民間人犠牲者】
- 米軍発表・戦闘開始から約8年間で11万6903人
- 民間調査(諸説あり)・20万人~60万人
- 【軍人犠牲者】
- 多国籍軍側約4800人
- イラク軍側約3万8000人(実数はわからない)
実はイラクってイラク戦争被害だけじゃないんだよね~。
湾岸戦争もそうだし、そしてなぜかテロとの戦いだって余波を受けちゃってたし・・
ちなみに、アフガン・パキスタンなどの周辺国家を米軍が空爆して回った作戦全体の犠牲者は・・100万人に達するとも言われています。
対するは、2022年2月24日から始まった『ロシアによるウクライナ侵攻』。
侵攻開始から約70日の5月初旬ころまでに伝えられた推定の死亡者は、以下のように発表されています。
- 【ウクライナ民間人犠牲者】
- 国連人権高等弁務官事務所5月2日発表・3000人以上(実際はもっと多いだろうと語っている)
- ウクライナ側市長発表・マリウポリ地域だけで約2万人
- 【軍人犠牲者】
- ロシア側発表・・ロシア兵死亡者数1351人・ウクライナ兵死亡者数(外国人部隊含む)約2万5000人(4月時点まで)
- ウクライナ側発表・・ロシア兵死亡者数約2万1000人(4月時点まで)
これはこれで悲劇だけど・・ロシア軍と米軍とでは戦略目標が全く違うって事が伝わってくるよね!
そりゃ~
地下資源確保&フセイン体制崩壊&ロシアあぶり出しが目標だったアメリカ軍は
- 首都大規模空爆
- テロリスト養成(ISIL)
- 傀儡政権樹立
- 利権確保
ロシア系住民保護&ネオナチ解体&ゼ政権否定が目標のロシア軍は
- 最小限のピンポイント空爆
- 陸上部隊による特定地域の制圧
- 特定地域の自治・独立承認
少なくとも(肯定するわけではないけど)、米軍よりロシア軍の方が「言ってる事とやってる事の整合性」は取れてそうだけどな。
加害国家の違い
何と言ってもウクライナとイラクの”違い”は「加害国家」です。
イラクをジェノサイドした米軍による加害責任は、当時の国連や世界各国から表立った非難を浴びせられることはありませんでした。
対するウクライナについてはまったくの正反対。主に西側諸国内でロシア悪玉論が連日連夜連呼されており、特に不自然に思われるのはロシアの指導者「プーチン大統領」への個人攻撃で、戦争行為が一個人の思想信条や錯乱・狂乱によって引き起こされていると言わんばかりのトンデモ論~暴走・ボケ説・領土欲・権力誇示・ガン説~まで出てくる始末。
そこではまるで2003年のイラク戦争も、その後に続くアラブの春も、シリア内戦も無かったかの様に無視された世界線が描かれており、大衆心理を一方へ導こうとする戦慄の報道姿勢が誰の目にも可視化されているのです。
歴史は繰り返す
歴史は事実の記録。
そして歴史は繰り返されます。
だからこそ人類は歴史を検証し、歴史に学んでいかねばならないのです。
にもかかわらず、ウクライナの現状を伝える報道からは、過去の米主導の大量殺戮行為との比較検証や、過去の賞罰の有無、国家間の影で暴利をむさぼった国際的な金融や投資家たちへの責任追及などが・・
「待てど暮らせど聞こえてこないのはなぜなのでしょうか?」
以上、
振り返りと比較検証のための『イラク戦争』動画のご紹介。
現代でも堂々と展開されている戦時プロパガンダを見抜くための”一助”となりましたら幸いに思います。
おしまい。