婚姻を結ぶまで自由気ままに生きてきた男女・・お互い別々の環境に暮らした他人同士が、人生の途中で『家族』になるんですもん・・様々な衝突や齟齬(意味:意見や事柄があわない・食い違う事)が生まれる事なんて当たり前ですよ!
【家族崩壊を回避しよう】離婚の1項目:家族運営上出来るなら避けて通りたいテーマですが、何の予備知識も持たずにいるのも・・不安になりますよね。
いざという時のための予備知識。本項では離婚によってもたらされるメリットとデメリットについてまとめています。
離婚の善悪は『各個人』・『各家族』それぞれに違います
まずは結論から記述していきます。
『離婚の善悪論は人それぞれです!』
当事者ですら時が経てば評価が変わってしまうんですから・・
良かれと思ってとった行動・決断も、時が経って思い返してみると後悔してしまう事なんて誰にでもありますよね。
でもそれは当たり前です。
みんな不完全な人間ですもの・・人生の節目節目に選択したことに何の後悔も持たずに生きていけるほど、賢く・強くはできていませんよね。
だからこそ、人は自身の未熟さをしっかりと踏まえ、これから選んでゆく人生の重要な選択を『後悔の無い』あるいは『後悔の少ない』決断にしていくために・・
- 冷静に
- 頭の中を整理して
- 過去の経験も踏まえ
- 相手の立場も理解しつつ
- 十分な話し合いをもうけ
- 第三者の助言も参考にして
- 時には法的視野も入れつつ
- 決断する
・・これらが重要になってくるんだろうと思います。
私は「離婚をしたくない」・「思いとどまりたい」そう思っている方は⏎
「もしかしたら離婚も考えた方がいいのかな?」そう感じ始めている方には簡単な質問形式の診断を用意しています⏎
【離婚診断問診票】⇒こちらから
【タヌキの『開運』家族運営】は、いつも家族みなさんの健康を応援しています。ですので基本は離婚の回避手段の提案、関係再構築の仕方などのを紹介していきます。
『離婚』は人生にとってとても重要な決断事項となってきます。
少しでも離婚について迷ったりしているとしたら・・安易な善悪論に惑わされることなく、ご自身の意思・ケースを尊重した悔いのない選択を心掛けていきますように!
離婚のメリット・デメリット
【離婚をした場合考えられるメリット・デメリット】
上の図を見比べてください。
左側が離婚した場合のメリット・デメリットで、右側が離婚しなかった場合のメリット・デメリットになっています。
二人の男女の間に時をかけて堆積した『問題・わだかまり』は、当事者にしか理解しがたい複雑な模様をかたちどっているのでしょう。
~二人の今までですもの・・一番詳しいのは当事者二人・・ですよね!~
ですので、すべての男女の仲を総括したような『助言・アドバイス』は基本的には誰もできないと思っておいてください。
本項では一般論として『離婚をした場合』の代表的なメリット・デメリットを紹介してみます。
離婚で得られる代表的メリット
メリット1:他人の関係に戻れる
離婚に至るまでの道のりや動機は様々にあるでしょうが、離婚を決断して得られる最大のメリットは==『嫌いな相手と他人に戻れる』==という事ではないでしょうか。
法律的にも、生活環境的にも、生計を共にしなくてよくなるんですから、これほど嬉しい(?)事ないはずです。
また、戸籍の面からも『他人』に戻れるのです。人によっては煩わしいとさえ感じられる『親戚付き合い』も解消できますしね。
メリット2:精神的開放
- 折り合いがつかない性格の不一致
- 同じ未来を描けない・歩みたくない
- 生活リズムの違い
- 精神的束縛
- 選択権がない(離婚で自由な選択ができるようになる)
- 愛情のうすれ(別の異性を好きになる罪悪感)
- 心無い行為・言葉攻め
- 維持しなければならない夫・妻としての世間体
これらに代表される全てから精神的に解放されるのですから、切実なるお悩みを抱えている方にしてみたら『魅惑』に思えてしまいますよね‥離婚は。
メリット3:肉体的開放
- 愛情の無くなった異性との様々な行為
- 低所得など・経済面でのやりくりの疲れ
- 育児・家事からの解放
- 肉体的束縛
- 言葉攻めを含めた・家庭内暴力
- 社会的に求められる夫・妻としての責務
肉体的な負担からの解放も、当然離婚を考えるうえで重要な動機の一つとなってきます。人によってそれぞれ耐えられない(許せない)事柄は違ってきますが、上記にまとめた項目からの解放への渇望は、切実な叫びとなって当事者の日々の負担としてのしかかっているのでしょう。
こうしてメリットを見ていくと、一概に離婚が悪だなんて『無責任』には言えないよね・・・
次は、離婚した場合の代表的なデメリットを見てみよう!
離婚がもたらす代表的デメリット
デメリット1:金銭面の苦労
専業・あるいは共働きで生計を立てていた場合などはなおさらです。
離婚をきっかけに住環境が変わったり、また場合によっては新たに勤め先を探さなければならなくなり、思ったほどの所得が確保できず貧困のうちに『離婚』を後悔するようになるかもしれません。
デメリット2:気になる世間体
ここはデメリットと感じるかの個人差が特に強く出る分野ですが・・
「あの娘さんは出戻りよ・・」
「離婚原因は○○みたいね・・」
「そもそもしっかりしてないんでしょ・・」
などと言った『陰口』を言われているかもしれません。(注:ほとんどは気のせいです。ご安心を。)
当事者が気にならないのなら基本的には問題ないはずですが、両親や親族が思いのほか気にしてみたり、あるいはお子さんがいた場合の根も葉もない陰口などは‥あまり受けたくないですよね。
また、思いがけず身内からも『婚姻の破綻』について責められるかもしれません。
『離婚』を決断するだけでも大変なのに、その後に来るかもしれない「事情をよく理解しない他人の心無い言葉」にまで注意を向けておかねばならず・・
人によっては・・あるかもしれない・・
と、念頭に置いていなければなりませんね。
デメリット3:お子さんがいた場合・・『親としての背信行為』
夫婦間の思惑はどうであれ、『離婚』はほぼ確実にお子さんにとってはマイナスに作用します。
『籍だけ抜いた仲良し家族』を、お子さんの前で演出できるのならさして問題はなさそうですが、そもそもそれが出来るくらいなら『離婚』なんてしないでしょう(笑)
「各種社会システム上の詐欺行為」くらいしか動機は見当たらないですよね!
お子さんがいた上での『離婚』ですもの、お子さんに対するその後の『ケア:補填・つぐない』は想像よりも十分なものでなければならないはずです。
デメリット4:お子さんがいた場合・・『子供と会えなくなる』
これはお子さんがいらっしゃる夫婦(特に男性側)が、最もデメリットとしてとらえる事柄ではないでしょうか?
お子さんが成人されている場合は、お子さんの自由意思でそれぞれの親元を行き来してくれますが・・大半の方はお子さんが未成年のうちに離婚問題を抱えるのだろうと思われます。
現行の裁判所(司法)は『離婚原因の責任割合』によることなく、よほどの場合でない限りなぜか親権を母親側に認めようとします。
『離婚』に至るまでの『調停』『合意内容』などによりけりですが、現状よりどちらか一方は確実に今までよりも『子供と会える機会が制限される』事を覚悟しておいた方がいいでしょう。
え?男女平等でしょ!
なんで親権が母親に行きやすいの?
そもそも法律的根拠の条文はどこにあるの??
条文なんてね~よそんなもん
『男女平等』だからだよ!
乗っ取りも『四方』から。戦後70年以上だぜ!
デメリット4:話し合いが長引く・合意に至らない
社会に向かって一度は交わした合意を『清算』しようとするのですから、法的にも・各種条件的にも譲れない項目をお互いに抱える場合がほとんどでしょう。
- 金銭
- 財産分与
- 親権
- 養育費割合
- 面会機会
『離婚後』の生活を想像するあまり、愛情の湧かなくなったお互いが思いやりや歩み寄りを見失い衝突すると、当然折り合いをつけるとこは困難になってしまい、話し合いそのものが持たれなかったり、合意まで漕ぎ着けるのに思わぬ月日をかけてしまうかもしれません。
「こんな憎悪劇を見るくらいなら離婚なんて考えない方がよかったのかな~?」
そのような感覚を覚えることも、実際に味わう(味あわせる)事も・・できれば避けていきたいですよね。
デメリット5:離婚には費用が掛かる場合がある
お子さんがいなかった場合や、お互いが最低限の思いやりを忘れることなく円満に『離婚手続き』を進められた場合でない限り、一般論として最低限の出費があることを覚悟しておいた方がよいでしょう。
- 互いの『離婚』に向かっての話し合いの席の確保費用・移動費
- 友人・知人への相談の席での費用・移動費
- 各種法的書類集めにかかる諸費用
- カウンセラーに依頼した場合の費用
- 探偵を雇った場合の費用
- 弁護士に相談した場合の費用
- 『離婚調停・裁判出廷』へのスケジュール調整・関係費用
- 最悪:弁護士を雇った場合の費用
『離婚』を進めるにあたって想像される出費機会ですが、条件面で折り合いがつかない場合、あるいはどちらか復縁を迫っている場合などは、話し合いがこじれたり長期化することが予想されるため、これらとは別にさらなる精神的・金銭的負担がのしかかってくるかもしれませんね・・
まとめ
いかがでしたでしょうか?
「うちは離婚なんて考えもしないよ」と思っている方も・・
「出来るなら子育てが一段落したら・・」と思っている方も・・
『夫婦関係の更なる引き締め』として・・
『いつか来るかもしれない決断の予備知識』として・・
遠いどこかで本項がお役に立てたなら幸いです。
離婚は・・よほどのことがない限り『安易に考えない』方がよさそうですね・・
うん!そしてそれは同時に・・
~すべての始まりである結婚も安易に決めてはならない~
って事でもあるんだよね!
納得
ながらへば またこの頃や 忍ばれん 憂しとみし世ぞ 今は恋しき
訳:もしも生きながらえたなら、つらいと感じている今を~なつかしい~と感じるのだろうか・・あのつらかった昔でさえも、今では懐かしく(恋しく)思われるのだから。
出典:『新古今和歌集』(雑)
作者:『藤原清輔朝臣』
ながい人生の先は‥誰にもわかりません。
今はつらく厳しい道を歩んでいる方がいるかもしれませんが、大丈夫です。自信を持ちましょう!
一度は心を許し合い、『結び』を深めた仲ですもの・・超えられないはずがありません。
お互いの日々の幸福を祈りつつ、感謝のうちに話し合い・歩み寄りを見つけ出そうと努力するみなさんには・・きっと不幸の内でさえ思わぬ『開運』が導き出されることでしょう!
『離婚』はいつでもぬける最終手段
こんな気持ちで床の間にでも飾っておきましょう。
理想はそれこそ・・さび付くまでね!